【星空マスター便り vol.5】冬の星座~こいぬ座編~
今週も皆さまに星空マスターより明日話したくなる星空の知識をお届けいたします。
今回は、冬の大三角形の一つであり、冬の澄んだ空気の中、星空に華やかな彩りを添える星座「こいぬ座」についてです。
【こいぬ座】
●淡くも大きな存在感を放つ星、プロキオン
こいぬ座の目印は、クリーム色の1等星プロキオンです。前回取り上げたシリウスが輝くおおいぬ座から左上に目をやると、明るい1等星が目につきます。それがこいぬ座のプロキオンです。「こいぬ座」は2つの星座だけでできています。プロキオンがこいぬの胴体、もうひとつの星がこいぬの瞳に当たります。
実は「こいぬ座」のこいぬは、子どもの犬という意味ではありません。「おおいぬ座」に対しての「こいぬ座」ですので、小型の犬種ということです。
また、以前取り上げた「おおいぬ座」のシリウス、「オリオン座」のベテルギウス、そして今回の「こいぬ座」のプロキオンを結んでできる三角形は「冬の大三角」と呼ばれています。
●鹿となった主人を獲物と勘違いしてまった切ない物語
あるときギリシャ神話の狩人アクタイオンは、道に迷ってしまいました。その時たまたま通りかかった泉で女神アルテミスが水浴びをしている姿に出会います。アルテミスの裸の姿を見てしまった罪でアクタイオンは、鹿の姿に変えられてしまいます。
すると、連れていた猟犬のこいぬが鹿の姿をしたアクタイオンを獲物だと勘違いして、噛み殺してしまいます。そして、そのこいぬは、天に上げられてしまったと言われています。
美しいこいぬ座が華やかに輝く冬、星座の神話に思いを馳せながらグランシャリオ北斗七星135°にて夜空を眺めてみてはいかがでしょうか。皆さんのお越しをお待ちしております。
※こちらは、2022年1月22日にスタッフが撮影した星空の写真でございます。
▼「星空マスター便り」バックナンバー
vol.1 双子座流星群
vol.2 しぶんぎ流星群
vol.3 冬の星座〜オリオン座編〜
vol.4 冬の星座〜おおいぬ座編〜
ご予約はこちらから。