【星空マスター便り vol.13】春の星座~うしかい座編~
今週も皆さまに星空マスターより明日話したくなる星空の知識をお届けいたします。
今回は、春の大曲線、春の大三角の星であるアークトゥルスを含む星座である、春の星座「うしかい座」についてです。
【うしかい座】
●ネクタイの形をしたうしかい座
うしかい座の探し方のポイントは前回取り上げた「北斗七星」からたどることがもっとも簡単で、柄の部分を、その曲がり具合に沿って伸ばしていくと、オレンジ色に輝く明るい星に出会います。この星は、うしかい座のアークトゥルスで、ここから、ネクタイのような形に星が並んでいるのが、うしかい座です。
前回取り上げた北斗七星の柄のカーブを伸ばして、今回の「うしかい座」のアルクトゥールス、「おとめ座」のスピカに続く曲線のことを「春の大曲線」と呼ばれています。
また、うしかい座の1等星 アルクトゥールス、おとめ座の1等星スピカ、しし座の2等星デネボラを結んでできる三角形を、「春の大三角」と呼んでいます。
●天を支える 神アトラス
うしかい座は、ギリシャ神話ではティタン神族の神アトラスがモデルになったと伝わっています。大神ゼウスが世界を支配した際にティタン神族は服従を拒んだため、ゼウス率いるオリンポス神族と激しい戦争が起こりました。
その10年にも及んだ戦争の結果、ティタン神族はオリンポス神族に負けてしまいます。その後、ゼウスは罰としてアトラスに天を支えることを命じ、それ以来アトラスは天が落ちてこないように支え続けています。それがうしかい座となっています。
美しいうしかい座が華やかに輝く春、星座の神話に思いを馳せながらグランシャリオ北斗七星135°にて夜空を眺めてみてはいかがでしょうか。皆さんのお越しをお待ちしております。
▼「星空マスター便り」バックナンバー
vol.10 冬の星座~うさぎ座編~
vol.11 星空観察の豆知識
vol.12 春の星座~北斗七星編~
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