【星空マスター便り vol.7】冬の星座~ぎょしゃ座編~
今週も皆さまに星空マスターより明日話したくなる星空の知識をお届けいたします。
今回は、冬の大六角形を担う星の1つ「カペラ」がある星座の「ぎょしゃ座」についてです。
【ぎょしゃ座】
●老人に抱かれる子ヤギ カペラ
冬の夜空に一番早く上ってくるのが、ぎょしゃ座です。そんなぎょしゃ座の目印は、黄色い1等星のカペラを1つの頂点とした五角形です。前回取り上げた「おうし座」の角の先にある星座で、5つの星が五角形をしているので簡単に見つけることができます。
カペラには「小さな雌のヤギ」と言う意味があり、ぎょしゃ座の星座絵を見てみると、老人に抱かれている子ヤギの姿が描かれています。
また、今回取り上げた、ぎょしゃ座のカペラ、おうし座のアルデバラン、オリオン座のリゲル、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、ふたご座のポルックスを結ぶ大きな六角形は、「冬のダイヤモンド(冬の大六角形)」と呼ばれていて、いずれの星も1等星なので、すぐにとらえることができます。
●天上までも駆け抜ける エレクトニウス
エレクトニウスは、鍛冶の神ヘファイストスと知恵の神アテナの間に生まれました。
アテナに育てられかなり頭も良いエレクトニウスは、成人すると古代都市アテネの王として善政をしき民衆から大変慕われていました。
ただエレクトニウスは、生まれつき足が悪く歩くことができませんでした。
しかし、そのようなことは気にしない発明好きのエレクトニウスは車いすに似た馬車を作り出し、生まれつき不自由な足をものともせず戦場を駆け抜けたといいます。
その姿を天上から見ていた大神ゼウスは、大変感心し、エレクトニウスの姿を馬車に乗って馬を操る人「ぎょしゃ座」として夜空に描いたと言われています。
美しいぎょしゃ座が華やかに輝く冬、星座の神話に思いを馳せながらグランシャリオ北斗七星135°にて夜空を眺めてみてはいかがでしょうか。皆さんのお越しをお待ちしております。
※こちらは、2022年2月6日にスタッフが撮影した星空の写真でございます。
▼「星空マスター便り」バックナンバー
vol.4 冬の星座〜おおいぬ座編〜
vol.5冬の星座~こいぬ座編~
vol.6冬の星座~おうし座編~
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