【星空マスター便り vol.15】春の星座~かに座編~
今週も皆さまに星空マスターより明日話したくなる星空の知識をお届けいたします。
今回は、6/22〜7/22の誕生星座でも知られている春の星座「かに座」についてです。
【かに座】
●春の星空を彩るかに座
「かに座」は、誕生星座として知られている星座であり、四角形に並んだ星が目印となっています。そこがカニの甲羅にあたる。そこから手足が伸びており、暗い星ばかりなので、少し見つけにくくなっています。
そのため、双眼鏡を使うと、この四角形の中にたくさん星が集まっている様子がご覧頂けます。そちらが「プレセペ星団」という星の集まりで、春の星空の中で見どころの一つとなっています。
●儚く夜空に散る大蟹
かに座のモデルは、ギリシア神話に伝わるヘラクレスと怪物・ヒドラの戦いの中に登場する大蟹がモデルになっています。ヘルクレスには十二の冒険が課せられますが、そのひとつが、九つの頭をもつヒドラの退治でした。
ヒドラは、レルネアの谷の泉に棲んでいて、毒を泉の水に流しては、人々を困らせていました。そんなヒドラ退治にヘラクレスは、奮闘します。
ヘルクレスは、九つあるヒドラの首を剣をふるって切り落としますが、いくら切っても首は次から次へと生えてきて、ヒドラは一向に死ぬ様子がありません。これにはヘルクレスもうんざりしているとそこに出てきたのが、かに座になっている大蟹です。
しかし、この大蟹はヘルクレスを助けるのではなく、なんと、ヒドラ退治の邪魔をしようと、大きなハサミでヘルクレスの足を挟んでしまいます。怒ったヘルクレスは、足を上げて踏み潰してしまいます。
この潰されてしまった大蟹が、かに座になっています。
美しいかに座が華やかに輝く春、星座の神話に思いを馳せながらグランシャリオ北斗七星135°にて夜空を眺めてみてはいかがでしょうか。皆さんのお越しをお待ちしております。
▼「星空マスター便り」バックナンバー
vol.12 春の星座~北斗七星編~
vol.13 春の星座~うしかい座編~
vol.14 春の星座~おとめ座編~
ご予約はこちらから